欲しい家電があるけど、高くて一括では到底買えないんだよな〜
家電ローンが組めれば一番いいんだけど…
家電ローンは月々の支払いを抑えつつ、比較的低い金利で家電を購入できるので便利です!審査基準や利用時の注意点をまるっと解説していきます!
本記事では、家電ローンのメリットや注意点、審査基準を解説するとともに、審査に落ちた場合の選択肢やおすすめのサービスを詳しく紹介します。
現金一括で購入できないときは家電ローン
家電は高額になることが多い買い物です。最新の冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどは、昨日や性能が向上する一方で価格も上昇しています。引っ越しやライフステージの変化、買い替えのタイミングではつい最新の、一番いい性能のものを買いたくなるものです(実際高額な家電は長く使えますし…)。そうすると、つい予算を超えてしまうこともあるでしょう。
そこで便利なのが『家電ローン』です。
家電ローンは購入費用を分割払いで、毎月の支払いを抑えつつ必要な家電を手に入れることができます。ただし、便利な一方で注意点もあります。メリットとリスクをしっかり理解しての活用が大切です。
家電ローンのメリット
まずは家電ローンを利用するメリットを見てみましょう。
1.初期費用と毎月の負担を軽減できる
家電ローンを利用すれば、購入費用を分割して支払えるため、初期費用を抑えられます。例えば、総額30万円の家電を一括で支払うのは大きな負担ですが、借入金利12%で3年返済なら毎月の返済額は9,964円となり、無理のない範囲で支払える金額になります。
利息分は58,704円になります。また、家電ローンはキャンペーンを行っていることも多く、今回は12%での計算ですが、実質年利を抑えて利用できることもあります。
2.クレジットカードを使わずに分割払いが可能
家電ローンを利用すると、クレジットカードを持っていなくても分割払いで家電を購入することができます。また持っている場合でもカード枠を他の用途に残しておけるため、緊急時の出費にも備えやすくなります。
家電ローンは長期で組むことが多いですが、同じことをクレジットで行おうとすると金利が高く、クレカの枠をその間ずっと家電ローンの返済に取られることになるので、不便に感じる人が多いです。
3. 特定の家電量販店で金利ゼロキャンペーンがある
一部の家電量販店では、家電ローン利用者向けに「金利ゼロ」や「分割手数料無料」のキャンペーンを実施しています。キャンペーンを活用すれば、利息を気にせずに分割払いを選べるため、実質的に一括購入と同じ感覚で支払いが可能です。
実際に金利ゼロということは難しく、商品の代金に金利分が上乗せられていることが多いですが、お得な家電ローンがあるのは事実です。
家電ローンを利用する際の注意点
家電ローンは便利なサービスですが、利用にあたってはいくつかの注意点もあります。
1. 金利や手数料の負担が発生する
家電ローンの金利は、金融機関や契約内容によって異なりますが、一般的には年率5%〜15%程度です。分割手数料無料のキャンペーンが適用されない場合、金利が総支払額に大きく影響します。
2. 審査に通らない可能性がある
家電ローンを利用するには、審査を通過する必要があります。審査では、収入や信用情報、既存の借入状況がチェックされるため、収入が不安定な方や過去にローンの滞納歴や金融事故がある方は審査に通らないことがあります。
3. 支払い遅延が信用情報に影響する
ローン契約を結ぶと、毎月決められた期日までに返済を行う義務が生じます。支払いが遅れた場合、延滞記録が信用情報機関に登録され、将来のローンやクレジットカード契約に悪影響を及ぼす可能性があります。特に長期の延滞は「ブラックリスト入り」と見なされ、新たな借り入れが難しくなる場合もあります。
家電ローンの審査基準は?
家電ローンを利用するためには、ローン会社の審査を通過する必要があります。審査で重視されるのは、「利用者が安定して返済できるかどうか」です。審査の際に確認される主な基準を3つ紹介します。
【基準①】安定した収入があるか
今現在、安定した収入があるかどうかは重要な審査基準です。
審査では、職業や雇用形態、勤続年数などを確認し、申請者が継続的に返済可能であるかを判断します。正社員でなくても、契約社員やパートタイム勤務で一定の収入があれば審査に通る可能性はあります。ただし、アルバイトやフリーランスなど収入が不安定とみなされる場合は、審査が厳しくなる傾向があります。
【基準②】信用情報に問題がないか
信用情報機関に登録された個人の信用履歴もとても重要な審査の項目です。過去にローンやクレジットカードで延滞や滞納があった場合、その記録がマイナス要素となり、かなり審査に落ちやすくなります。信用情報は、主にCICやJICCなどの機関で管理されており、家電ローン会社はこれらの情報を元に判断します。
自己破産や債務整理の最中、あるいは過去がある方は審査に通らないと考えたほうが良いでしょう。その方でも利用できる可能性があるRenkauを後ほど紹介します。
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【基準③】他の借り入れが多すぎないか
一般的に、既存の借り入れが多すぎると、審査に不利になります。たとえば、他社でのカードローンやクレジットカードの分割払いの残高が多いと、「返済能力に余裕がない」と判断される可能性が高くなります。また、総収入の1/3を超えると総量規制に該当するため、ローン会社や貸金業者は融資をできなくなります。
【基準④】一定期間に複数の申し込みをしていないか?
一定期間に複数の申し込みを行うと、多重債務へのリスクの増加や返済能力への懸念が生じ、審査に通りにくくなります。申し込み履歴も6ヶ月間は信用情報に載るので、同時に複数のローンに申し込むのは避けましょう。
自己破産・債務整理の経験者は家電ローンを使える?
自己破産や債務整理を経験した場合、家電ローンの審査を通過するのはかなり難しくなります。これらの情報は信用情報機関に一定期間記録され、ローン会社の審査時に参照されるためです。しかし、全く可能性がないわけではありません。以下で詳しく解説します。
自己破産・債務整理後の信用情報の影響
自己破産や債務整理の記録は、信用情報機関におおむね5年〜10年間保存されるため、期間中は「信用力が低い」と判断され、家電ローンやクレジットカードの審査にほぼ通らなくなります。いわゆる、「ブラックリスト入り」の状態です。ただし、信用情報の登録期間が過ぎると記録が削除され、新たにローンを組める可能性が出てきます。
審査を通過する可能性があるケース
過去に自己破産や債務整理をしていても、以下の条件を満たしていれば、審査に通過する可能性があります。
- 一定の期間が経過している:自己破産や債務整理から5年〜10年以上経過している場合、信用情報が回復している可能性があります。
- 安定した収入がある:現在の収入が十分であり、返済能力があると判断されると、審査通過の可能性が高まります。
- 過去に延滞がない:自己破産後に新たな借り入れで延滞がない場合、信用力が少しずつ回復しているとみなされます。
自己破産経験者におすすめの代替サービス
自己破産や債務整理の経験がある方は、家電ローン以外で選択肢の検討が重要です。たとえば、後払いサービスや家電のレンタルサービスは、ローンと比べて審査が甘いです。
金融ブラックの状態の人は、信用情報に基づく審査、特に大手消費者金融や信販会社の審査はほぼ通らなくなります。そこで、信用情報を審査で確認されない、あるいはするけど、少額融資ならしてくれるというサービスに申し込むことをおすすめします。
3大家電ローンの審査基準はほぼ同じ?
家電ローンを提供している会社として、
- ジャックス
- オリコ
- セディナ
が有名です。この3社ですが、基本的に同じ信用情報を参照して審査を行うため、審査基準に大きな違いはありません。ただし、金利や特典、サービス内容には若干の違いがあるため、自分に合った条件やタイミングが重要です。
繰り返しになりますが、審査の基本はCICやJICCなどの「信用情報機関の情報」です。これに事故登録がある限り、どこに申し込んでも落ちてしまいます。情報には、過去の延滞履歴、事故情報、ローン残高、クレジットカードの利用状況などが含まれます。
1. ジャックス(JACCS)
ジャックスは、多くの家電量販店と提携しており、金利ゼロキャンペーンを頻繁に実施しています。審査は比較的迅速ですが、信用情報に問題がある場合は落ちやすい傾向があります。
2. オリコ(Orico)
オリコは、審査が厳しいとの評判がありますが、提携店舗が多く、利便性が高いです。また、オリコは分割払いの金利が明確で、長期分割プランに対応しています。
3. セディナ(Cedyna)
セディナは、審査が標準的と言われています。利用条件はオリコやジャックスと似ていますが、オンラインで手続きが完結する利便性が特徴です。
審査基準にほとんど差がなくても、キャンペーンや金利条件には違いがあるので、申し込む際に確認しましょう。
家電ローンの審査に落ちた場合の2つの代替案
最後に、家電ローンの審査に落ちた場合の2つの代替案を紹介します。それが、
- 後払いサービスの活用
- レンタルサービスの活用
です。実際のところ、信用情報が理由で審査に落ちたという方にはレンタルサービスのRenkauがおすすめです。1つずつ見ていきましょう。
後払いサービスの活用
後払いサービスは、購入時に即座の支払いを求められず、商品を受け取った後に決められた期間内で支払う仕組みです。審査はありますが、通常のローンに比べて簡易的な場合が多いのが特徴です。
主な後払いサービスとその特徴
- Paidy
メールアドレスと携帯番号だけで利用できる後払い決済サービスで、翌月にまとめて支払いができます。利用上限額は個人ごとに設定され、初回利用時は2〜3万円程度ですが、本人確認を行うと10万円程度まで上がる場合があります。※信用情報機関の情報も参照 - バンドルカード
バーチャルカード形式のサービスで、審査不要で一定金額まで利用可能。後払い利用額の上限は5万円まで。返済は最長2カ月の分割も可能ですが、利用額に応じた手数料が発生します。 - ナッジカード
クレジットカードに近い機能を持ちながら、審査が比較的緩いことで知られています。利用限度額は個人の信用力に応じて変動。家電購入にも使えますが、月々の返済計画をしっかり立てる必要があります。※信用情報機関の情報も参照 - アトカラ
後払い専用の家電購入サービスで、利用限度額が比較的高め。初回利用者向けに手数料無料キャンペーンが行われていることもあります。利用後は定められた期日までに全額を返済する必要があります。※信用情報機関の情報も参照
メリットとデメリット
メリット:
- 審査がローンに比べて緩い
- クレジットカードがなくても利用可能
- 少額から利用できる
デメリット:
- 利用限度額が低め
- 一括返済を求められる場合が多い
- 手数料が発生する
家電レンタルサービスの活用
家電を購入せずに一定期間レンタルする方法もあります。必要な期間だけ家電を利用できるため、初期費用を抑えたい方や短期間だけ利用したい方に向いています。
主なレンタルサービスとその特徴
- Renkau
新品の商品をレンタルしながら自分のものにできるサービスです。2年間レンタルすると自分のものにすることもできます。審査はありますが、信用情報に重きを置かないため、自己破産後でも利用できる可能性があります。利用料には保険も含まれています。選べる商品は無限大で、Amazonや楽天、家電量販店の商品など幅広く対応しているのも魅力です。 - Rentio
家電の短期レンタルが可能。最新モデルの家電が多く揃い、試用感覚で使えるのが特徴です。長期利用時には割引が適用されるプランもあります。
実際に購入する前に、最新の製品を気軽に試してみたい方におすすめです。
メリットとデメリット
メリット:
- 初期費用を大幅に抑えられる
- 短期間だけ利用できる
- 返品や交換が容易
デメリット:
- 長期間利用すると購入より高くつく場合がある
- 人気商品はレンタルが埋まっていることがある
- レンタル可能な地域が限定されている場合がある
後払いサービスとレンタルサービスの比較表
項目 | 後払いサービス | 家電レンタルサービス |
初期費用 | なし | 低い |
審査の厳しさ | 比較的緩い | 緩い |
利用限度額 | 低い(数万円) | 高い(商品価格に応じる) |
長期利用のコスト | 高い(手数料あり) | 購入と同等以上 |
対応地域 | 全国 | 一部地域限定 |
よくある質問:家電ローンの審査に関する疑問
家電ローンを利用する際、よく寄せられる質問に具体的な回答をお届けします。
審査の時間はどれくらいかかるの?
審査にかかる時間は、利用するローン会社や申し込み方法によって異なります。一般的には以下の通りです。
1. 即日審査の場合
ジャックスやオリコなど、多くの家電ローン会社は即日審査に対応しています。オンラインで申し込みを完了した場合、数分~数十分以内に審査結果が通知されることも珍しくありません。ただし、利用希望額が大きい場合や書類不備がある場合は時間がかかることがあります。
2. 店舗での申し込みの場合
家電量販店でのローン申し込みでは、店頭で審査結果を待つ形となり、通常は30分~1時間程度で審査が完了します。一部のケースでは後日回答となる場合もあります。
ポイント: スムーズに進めるために、事前に必要書類(身分証明書や収入証明書)を準備しておくと良いでしょう。
在籍確認は必ずあるの?
家電ローンの審査では、在籍確認が行われることがあります。ただし、すべてのケースで実施されるわけではありません。
在籍確認が行われる理由
在籍確認とは、申請者が提出した勤務先で本当に働いているかを確認するためのプロセスです。電話で行われることが一般的で、以下のような場合に実施される可能性が高くなります。
- 高額なローンを申し込む場合
- 過去に信用情報に問題があった場合
- 収入証明書が不十分な場合
在籍確認が行われない場合
一部のローン会社では、在籍確認を省略するケースもあります。例えば、申請時に提出された収入証明書や雇用証明書の内容が十分であると判断された場合です。また、在籍確認を嫌がる方のために、事前相談で別の手段(書類確認のみなど)を提案してくれる会社もあります。
在籍確認を避けたい方は、レンタルなど、ローン以外の方法を検討することも一手です。
学生でも家電ローンを利用できる?
学生でも条件を満たせば家電ローンの利用が可能です。ただし、社会人に比べて審査基準が厳しくなる傾向があります。
学生が家電ローンを利用する際の条件
- 収入の証明が必要:アルバイトやパートの収入があれば、家電ローンの利用は可能です。ただし、安定した収入がない場合は審査に通りにくくなります。
- 保証人が求められる場合がある:特に高額なローンを申し込む際には、親や保護者の保証を求められることがあります。
- 学生向けの特別プランがある場合:一部の家電量販店では、学生専用の分割払いプランが用意されている場合があります。
学生向けの代替案
ローン審査が難しい場合、後払いサービスや家電レンタルを利用するのも1つの方法です。学生でも比較的利用しやすいことが特徴です。
【まとめ】家電ローンの審査は甘くない
結論、家電ローンの審査は一般的に甘くありません。
審査の厳格性
家電ローンの審査は、他のローンと同様に厳格に行われます。審査では以下の点が重視されます。
- 信用情報のチェック
- 収入の安定性と継続性
- 他社借入状況
- 返済能力の評価
審査基準
家電ローンの主な審査基準は以下の通りです。
- 毎月安定した収入があること
- 信用情報に問題がないこと
- 他社での借入件数が多すぎないこと
- 年齢条件(多くの場合、成人以上)を満たすこと
- 購入金額が店舗の定める一定金額以上であること
審査に落ちる理由
以下のような場合、家電ローンの審査に通らない可能性が高くなります。
- 過去に延滞や滞納の経験がある
- 非正規雇用で収入が不安定
- 他社からの借入が多い
- 年収に対して借入金額が大きい
- 申込書類に不備や虚偽の記載がある
電ローンは目的が明確なため審査が通りやすいという噂がありますが、実際にはクレジットカードの審査と同様に厳格に行われます。また、金利が低いローンほど、審査基準が厳しくなる傾向があります。
家電ローンを検討する際は、自身の返済能力を冷静に判断し、必要書類を正確に準備することが重要です。審査に落ちた場合は、クレジットカードや後払いサービスやレンタルサービスなど、他の選択肢も検討しましょう。